Big Muff(ビッグマフ)|ファズの定番!特徴と種類

Big muff ビッグマフ エフェクター

Big Muff(ビックマフ)はelectro-harmonix(エレクトロハーモニックス)社から販売されている歪み系エフェクターです。歪み系の中でも特に深い歪みを得られるFuzz(ファズ)という分類に分けられます。その強い特徴より、世界中で愛用されているエフェクターです。

Big Muffの歴史

ビックマフは1960年代末にアメリカはニューヨークで産声をあげました。その後も試行錯誤が繰り返され、1970年台に「ビッグ・マフ・パイ(Big Muff Pi)」という正式名称で完成版が発売され、世界中に広がりました。

ジミ・ヘンドリクスが使用していたことでも有名で、その後も多くの有名ギタリストに愛用されてきました。

今でもBig MuffはFuzzの定番ペダルとして多くのギタリストに愛され続けています

Big Muffの特徴

ブリティッシュ・ファズとは異なる轟音で分厚い歪みが得られるのが特徴的で、コントロールにより非常に大きな音の可変率があります。こもった音からジャキジャキの音まで、幅広く表現できます。

少し攻撃的ですがウォームなサウンドと、長いサスティーンが得られるファズとして、多くのギタリストから絶大な支持を得ており、現在までに数多くの種類が開発されるなど、ロングヒットのエフェクターです。他の歪みエフェクターとは違う、キメの粗い音色が多くのギタリストを魅了して止まないのです。

しかし、バンドサウンドの中では音が埋もれやすいというデメリットもあります。ビッグマフをONにすると、ピッキングニュアンスやコード感が薄れてしまい、抜けが悪く感じることも多い為、セッティングや他のエフェクターとの組み合わせも重要になります。

歪みを調整するコントロールが、通常のGAIN(ゲイン)ではなくSUSTAIN(サスティーン)なのがビッグマフの特徴となっています。

Big Muffのラインナップ

オリジナルのBig Muffから続くBig Muffシリーズは比較的大きな筐体が特徴で、「弁当箱」とも呼ばれており、エフェクター・ボード内でも存在感が強く、逆に言うと広いスペースを占領してしまいます。Big Muffに限らず、昔からのファズは大きな筐体が多いです。

近年ではコンパクトな筐体のNanoシリーズが多くラインナップしています。往年のオリジナルBig Muffを小型化してリイシューされたモデルが多く、Big Muffのサウンドを持ちながらコンパクトでエフェクター・ボードにも組み込みやすいのが特徴です。

レギュラーシリーズ

Big Muff Pi 「伝統のオリジナル機を継承」

あのBig Muffが帰ってきたといっても過言ではないルックスでリリースされた現行モデル。40年以上もの間多くのプロフェッショナルを魅了したオリジナル機を継承し、リッチでクリーミーな、ヴァイオリンのようにサステインの効いたディストーションサウンドを再現してくれます。

以前よりノイズもかなり押さえられています。

Big Muff Pi with Tone Wicker 「伝統サウンドを幅広く調整可能」

オリジナルのBig Muffに、WickerスイッチとToneスイッチが追加されたモデル。

WickerスイッチをONにすると、3段高域フィルターによりトップエンドが鋭いサステイン豊富なディストーションサウンドが得られます。

ToneスイッチをOFFにするとToneコントロールがバイパスされ、迫力のあるサウンドを生み出します。Wickerスイッチを切ってToneをONにすればオリジナルのBig Muffサウンドも得られます。

Deluxe Big Muff Pi 「ユーザーの要望に応えたビッグマフ」

フラッグシップモデルのBig Muff Pi。ユーザーからの要望に応えたトーンコントロール機能が追加されています。

オリジナルのBig Muff Piのクラシックサウンドに更なるサウンドの幅が加えられています。

Little Big Muff Pi 「コンパクトでクラシックなビッグマフ」

Big Muffをダウンサイジングしたモデル。

オリジナルBig Muff同様ボリューム、トーン、サステインの3コントロールを搭載。現行Big MuffのサウンドとロシアBig Muffの間に位置するような、クラシックな1970年Big Muffトーンです。

Metal Muff 「究極のメタルディストーション」

既存のペダルを凌駕する最強のメタル・ディストーション。

パワフルな3バンドイコライザーは、迫力ある低音や劇的なミッドカットが可能。トップブースト機能は、エッジの効いたリードサウンドを実現し、究極のメタルディストーションを生み出します。

Germanium 4 Big Muff Pi 「4ゲルマニウム・ディストーション」

4つのゲルマニウム・トランジスタを搭載したBig Muff。それぞれにゲルマニウム・トランジスタを2個ずつ搭載した、独立したオーバードライブとディストーションに分かれています。

ディストーションには Voltsコントロールと Biasコントロールを搭載。Voltsは電圧が低下した電池を使用したときの動作を再現し、Biasコントロールは歪みの質を変化させます。

オーバードライブにはBiasコントロールとToneコントロールを搭載しています。

ディストーションとオーバードライブを組み合わせて、4ゲルマニウム・ディストーションとしても使用でき、2つの回路を組み合わせることで、多彩なゲルマニウムMuffサウンドを生み出します。

Sovtek Deluxe Big Muff Pi 「伝統サウンドと優れたコントロール」

1991年頃に作られた Sovtek "Civil War" Big Muffの大きく温かみのあるサウンドに Deluxe Big Muff の優れたコントロールを加えたモデルです。

Sovtek の特徴的なサウンドである破壊的な低域とクリスピーな高域、前面に迫り出す中域、そして Deluxe Big Muff の優れたコントロールが全てこの1台に詰め込まれています。

Nanoシリーズ

Nano Big Muff Pi 「コンパクトで使いやすいBig Muff」

Big Muffのコンパクトなモデル。

現行のBig Muffと同じ回路を持ち、小さくなってもリッチでクリーミー、サスティーン豊かなトーンは、今までのモデルと全く変わりません。

Nano Metal Muff 「強烈メタルディストーションを小型ボディに凝縮」

Metal Muffのコンパクトなモデル。

強烈なディストーションと激しくアグレッシブなサウンドを求めるプレイヤーのために開発されました。兵器のようなディストーションと非常にパワフルなイコライザーにより、超重量級サウンドに調整することができます。

追加されたノイズゲートにより、演奏を停止したときの不要なハムノイズを除去します。

Ram’s Head Big Muff Pi 「伝説Ram’s Headをコンパクトに再現」

1973年製の紫ペイントの Ram’s Head Big Muff を忠実に再現したモデル。

弦一つ一つのサウンドの明瞭な分離感と並外れたサスティンを実現し、人気を集めています。トゥルーバイパスやステータスLED、DC9V対応の外部電源端子など、現代的な機能も搭載されています。

Green Russian Big Muff 「旧ソ連時代の伝説マフを再現」

1990年代半ばに登場しカルト的な人気を誇るGreen Russian Big MuffがのNanoシリーズでの復刻モデル。

レンジの広いトーンコントロールを備え、そのサウンドは紛れもなくBig Muffのサウンドです。

OP-AMP Big Muff 「伝説のオペアンプBig Muffを再現」

1970年代後半に少量しか生産されず現代でも人気の高いオペアンプ搭載のオリジナルOpamp Big Muffを手軽に購入できる価格で復刻。

コンパクトなダイキャストシャーシやトゥルーバイパスといったいくつかの実用的な機能も加えられています。非常に大音量で破壊的なBig Muff サウンドで、より強い歪みを得られます。

Triangle Big Muff Pi 「伝説1969年トライアングルBig Muffを再現」

V1と呼ばれるオリジナルBig Muff Piの1969年の回路を忠実に復刻たモデル。

オリジナルを彷彿とさせるカラーリングと、ペダルボードに導入しやすいNanoシリーズサイズのダイキャストシャーシに、Volume、Sustain、Toneとスタンダードなコントロールを搭載。

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