エフェクターの使い方
エフェクターの接続方法
エフェクターにはINPUTとOUTPUTのジャックがあり、INPUTにギターからのケーブルを接続し、OUTPUTにアンプへのケーブルを接続します。
一般的なエフェクターは、右側がINPUT、左側がOUTPUTになっています。
複数のエフェクターを使いたい場合は、短いケーブル(パッチケーブル)でエフェクターを直列に繋げて使います。
電源が必要
エフェクターは電源がないと作動しないため、電池を入れるか電源アダプターにつなぎましょう。
電池は9Vが一般的であり、電池を使用すればライブハウスなどでコンセントを探す心配がなく、電源アダプターで発生するノイズも無いというメリットがありますが、電池切れに注意し予備を持っておく必要があります。
操作方法
コンパクトエフェクターは足で踏んでON/OFF出来るスイッチがありますので、演奏に合わせてエフェクトを効かせることが出来ます。
またつまみを操作して音を調整します。お気に入りの音が出来たら、つまみの値を覚えておくか、目盛にマーキングをしておくと忘れないでしょう。
エフェクターの繋き方と効果
一般的なエフェクターの繋ぐ順番
一般的なエフェクターを繋ぐ順番は下記です。
エフェクターの繋ぐ順番による効果
エフェクターは電気信号に様々な効果をあたえます。そして繋がれた順番に効果が上書きされていきます。
例えば「歪み系」と「空間系」を使用した場合、歪んだ音に空間系の効果を加えるか、空間系の効果を加えた音を歪ませるか、で最終的な音は大きく異なるのは、そのためです。
ピッチシフト系
ピッチシフターやオクターバーなどギターの音程(ピッチ)を変えるエフェクターは、入力される音程がはっきりしていないと正確な効果を得られません。歪んだ音は倍音が増え正確な音程を検出することができなくなるため、通常は歪み系の前に接続します。
ギタリストによってはワーミーを歪み系の後に接続し、強烈でトリッキーなサウンドを作っています。
ダイナミクス系
コンプレッサーやリミッターなど音に対して強弱をつけるエフェクターは、音を整える役割があります。一般的にはギターから近い位置に接続し、整えた音に歪み系や空間系などの効果を加えていきます。
例えばコンプレッサーは音を圧縮(大きければ小さく、小さければ大きく)してくれます。歪み系の前に接続すると音量のみを調整してくれ、歪み系の後ろに接続すると歪んだ音を調整してくれます。
歪み系
オーバードライブやディストーションなどはロックサウンドにかかせない歪みを作る効果があり、エフェクターの中心的存在です。複数使用するギタリストも多く、繋ぐ順番による効果の違いも魅力となります。基本的にはギターから近い位置に接続します。
例えばコーラス(モジュレーション系)やリバーブ(空間系)を一緒に使う場合、歪んだ音にコーラスやリバーブが加わることで、奥行きのある歪みサウンドが得られます。
逆の場合は、コーラスやリバーブの加わった音を歪ませるため、よほど意図的に奇抜な効果をねらう以外は、効果が強力過ぎて収集がつかない音になります。
モジュレーション系
コーラスやフランジャーなどの音を揺らすことの出来るエフェクターは、歪み系の後に接続するのが一般的です。
ただしフランジャーやフェイザーなどで奇抜な強いうねり効果を得たい場合は、歪み系の後に接続することで、過激なジェットサウンドが得られます。
空間系
ディレイやリバーブなどの音を遅らせたり空間的な広がりをつけるエフェクターは、綺麗なエフェクト音を得るために、最後尾に接続するのが一般的です。
基本のつなぎ方からアレンジを
エフェクターを繋ぐ順番を変えると効果も変わります。それもエフェクターの魅力ですが、順番を失敗すると思った効果が得られなかったり、ハウリングなどのトラブルが発生してしまうことがあります。まずは基本の順番からアレンジすると良いでしょう。
基本的なつなぎ方を自分なりにアレンジして、自分の好みのサウンドを探してみてください。
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