ギタープレイしていると、ピックがズレてミスしたり、ピックが落ちて演奏が止まってしまったり、そんな悩みを抱える人は少なくないのではないでしょうか?
ピックはズレるもの?
ピックは手で持って弦を弾く(あたりまえ)ため、ズレてしまったり落としてしまうことはあります。上級者でもそれは起こります。とはいえズレないように力一杯ピックを握るのは良い演奏につながりません。
上級者はズレを最小限にする弾き方ができて、ズレてもすぐにリカバリーできるのだと思います。
ただし頻繁にズレるのは弾き方に問題があり、それを改善することは上達の近道になります。ズレたり落としたりする原因と対処法を考えていきます。
ピックがズレる原因と改善方法
強くにぎりすぎ

当然にぎる力が弱すぎればピックはズレますが、ピックのズレに悩んでいる人は強くにぎろうとしてしまいがちです。
強くにぎりすぎると指や手首が固くなりピッキングの衝撃を逃がせないため、余計にピックがズレやすくなります。
- ある程度脱力した状態を意識して、弦を弾いた時の衝撃を指や手首で逃がすようなイメージで練習する
- それでもずれる場合さらに以下の原因を改善することでピックがズレにくくなります
ピックがななめ

ピックがななめに弦に当たると、ピックは回転方向の力を受け、ピックが指からズレる原因になります。
ピックと弦は必ずしも平行が良いわけではなく、角度を付けることで得られるメリットもありますが、頻繁にズレる場合は、ピックの持ち方が悪くて弦に平行に当てられなかったり、ストロークの軌道が必要以上にななめになっている可能性があります。
- 弾いている時のピックを持っている手を一度見てみると良いでしょう。いつもの演奏姿勢のまま鏡で観察すると良く分かります。
ピックが弦に深く入りすぎ

ピックが弦に深く入りすぎていると、弦を弾く時にひっかかる面積が大きい為、ズレやすくなります。
ピックが弦に入る量は、ピックを持った時の先端を出す量である程度コントロールできます。演奏しやすい程度にピックの先端を出す量を少なくしてみると改善するかもしれません。
- ピックが弦に入る量は、ピックを持った時の先端を出す量でコントロールできます。演奏しやすい程度にピックの先端を出す量を少なくしてみると改善するかもしれません。
アップピッキングでひっかかる
ダウンピッキングで少し寝かせたピックが、アップピッキングの時に弦に引っかかることで、ズレやすくなります。イメージはアップピッキング時に弦を持ち上げるようなピックの当て方です。
この場合、ダウンピッキングとアップピッキングでピックと弦の当たり方が違うため、音もバラツキが出てしまいます。アップピッキングがやり難く感じてダウンピッキングばかり使ってしまうとギターの上達も遅くなってしまいます。
- 手首を柔らかくして弾くことを意識し、またコード演奏などは手首だけで弾こうとせず腕全体を使って弾いてみましょう。
- ピッキングの練習として、オルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互に行うピッキング)を繰り返し、音のバラツキが無く、リズムが安定するまでかんばりましょう!音が安定する頃にはアップピッキングも無理な力がかからず、ピックもズレにくくなっています。
手汗をかきやすい
手汗でピックが滑りやすくなり、プレイ中にズレやすくなります。初めてのライブなどは緊張しますし、実は私も緊張しやすく手汗でピックはズレるは左手はネックを滑らないは、散々な思いをしたことがあります。
- 緊張を少なくするには、なるべく人前での演奏に慣れましょう!
- トラブルが起こると焦ってさらに緊張してしまいます。前もってトラブルに備えておくことで余計な緊張を避けられます。
(エフェクターの電池を新しくしておく、弦が切れないうちに交換しておく、シールドやピックなどは予備を持っておくなど) - この後で紹介する方法で手汗をかいてもズレにくくすることも効果的です。
対処方法
それでもピックがズレたり落ちたりすることはあります。その対処方法についてもまとめてみました。
ピックに滑り止めを付ける
ピックの指で持つ部分に滑り止めを付けて、なるべく滑らないようにする方法です。
滑り止めとしては両面テープ(ベタベタさせます)や、滑り止めテープを貼る方法があります。
滑り止め形状のピック
ピックに滑りにくい形状が施されたピックも多く売られています。フラットなピックよりも少し値段が高い形状はありますが、ライブ用などに準備しておくと心強いです。
ピックがズレたらすぐに直す
ライブなどで動きながら演奏するとピックがズレることが良くあります。なるべくサッとズレを直せると演奏がスムーズに進められます。
私のやり方としては、ピックは人差し指と親指で持っていますが、中指を使ってピックを押してズレを直したり、または一瞬だけピックの隅を中指と親指で持ち、人差し指で持ち変える動作でズレを直します。
ピックの予備を準備する
ピックが落ちても、素早く予備のピックを持って演奏を続けられるようにすると良いでしょう。
プロのギタリストはマイクスタンドにピックの予備をたくさん付けています。アマチュアギタリストはライブハウスのマイクスタンドを自由に使用できないこともあり、私はギターに予備ピックを付けておくのをおすすめします。これだとマイクの前でなくてもピックを素早く取ることができます。
まとめ
ピックがずれる・落とす原因として、弾き方に問題がある場合があります。これは意識的に改善することでピッキングが安定し、早い上達にも繋がります。
また、特にライブでは動きながらのプレイとなる為、練習よりもピックが落ちるなどのトラブルも多くなりますので、前もって備えておくこともオススメします。
コメント