BOSSの歪みエフェクター 特徴とラインナップ

BOSS 歪みエフェクター エフェクター

BOSSはローランドのグループ会社で、エレキギターやベースのエフェクターを主に開発・販売しています。BOSSのコンパクトエフェクターはプロアマ問わず世界中のミュージシャンから評価を得ており、多数の新製品が発売され続けています。

特にBOSSの歪み系はラインナップが豊富であり、比較的リーズナブルな価格帯でありながら高性能で、長年愛され続けています。

BOSSエフェクターの特徴

優れた共通仕様

BOSSのエフェクターは基本的な仕様は共通となっており、使いやすいのが特徴です。

頑丈な筐体

エフェクターの筐体(ケース)はフルアルミダイカストボディでありライブ等の激しいフットチェンジで故障はまずなく、統一されたシンプルな長方形デザインは初代エフェクター発売以降全くモデルチェンジされていません。

使いやすいフットスイッチ

電池ボックスの蓋がフットスイッチの機能を持っています。全体の約半分がフットスイッチ部であり、ライブ中でも踏み外す失敗が少なく使いやすいです。またフットスイッチ部はストッパねじを外すと大きく開口する為、電池交換しやすいです。

コントロール部の共通仕様

調節ツマミは真上(12時方向)がニュートラルサウンドになっており、右に回すとレベルやゲインなどが上がり、左に回すと下がります。全ての機種で共通となっており、迷うことなく使えるもの魅力です。

またエフェクターON時のCHECKランプも全機種が中央上部に配置されており、複数を並べて使用する際にON/OFFが一目で分かります。

アダプターで駆動可能

電源ジャック(DC9V IN)が標準装備されており、別売りのアダプター(BOSS専用アダプターPSA-100)を使用することにより電池交換の心配がなくなります。

更に電源出力ジャック(DC9V OUT)が搭載されている機種もあり、電源供給用コードを使用すると8台のエフェクターに電源供給が可能です。

※電源出力ジャック搭載機種:クロマチックチューナー(TU-3・TU-3S・TU-3W)、ノイズサプレッサー(NS-2)、ラインセレクター(LS-2) ※2022年3月調べ

進化を続ける技術

初代エフェクターから変わらない仕様がある一方、進化を続ける技術があります。

モデルチェンジ

BOSSエフェクターの型番は「略称+モデル」(例:OD-3 → オーバードライヴ+3モデル目)を示す通り、初代から更に進化を続けるモデルチェンジを行っています。

(BOSSはコンパクトエフェクターを世に送り出し続け、40年を迎えました)

技 WAZA CRAFT

モデルチェンジを繰り返し改善を続けるレギュラーモデルを更にアップグレードさせ、高品質なハイエンドモデルとして登場したのが「技 WAZA CRAFT」シリーズです。BOSSはそのクラフトマンシップを結集させ、従来モデルに対し部品を変更するだけではなく、回路設計まで踏み込んで進化させたモデルになります。

”X”シリーズ

レギュラーモデルにデジタル技術を取り入れ、BOSSのノウハウと最新技術を注ぎ込んだスペシャルモデルが「X」シリーズです。BOSSの独自技術であるMDP(Multi-Dimensional Processing) により、入力信号の分析とエフェクト処理をリアルタイムで行います。

MDPを使った歪みなら、ピッキングの強弱や音域、さらに弦の太さ、コード弾きか単音弾きか、巻弦かプレーン弦かなど無数の要素によって変化するレベル、倍音成分、周波数特性などを細かく分析し、それぞれに最適な処理を施すため、常に最適な歪みが得られます。

(Multi-Dimensional Processing=多元的信号処理)

歪みエフェクターの種類

歪みの種類

BOSSエフェクターの歪みは大きく下記に分類されています。また歪みの種類によりボディ色が異なっており、色を見ることでおおよその歪み種類がイメージできます。

歪み種類ボディ色
オーバードライブ(Over Drive)
ブルースドライバー(Blues Driver)
ディストーション(Distortion)オレンジ
メタル(Metal)
ファズ(Fazz)灰色

歪みのラインナップ

オーバードライブ(Over Drive)

初代オーバードライブ「OD-1」は世界に影響を及ぼしたとされる名器であり、その後もモデルチェンジを繰り返し進化を続けています。

オーバードライブ(OD-3)

初代OD-1のサウンドを継承した現行機種。まさに王道で一度は手にして損はない名器と思います。

周波数特性が幅広く、太く芯のある低域と美しい高域、粘りのあるサステインが得られます。カッティングやリフ、また伸びのあるリードサウンドなど幅広く使用できのが魅力です。

オーバードライブ(OD-1X)

BOSSの独自技術であるMDPテクノロジーを採用したオーバードライブ。従来通りツマミ調整のシンプルな操作で幅広いサウンドが得られます。

レギュラーモデルのトラディショナルで暖かいサウンドに対し、少し現代的で通るサウンドが得られます。

スーパードライバー(SD-1)

OD-1の技術を継承し、1981年のリリースから愛され続けるオーバードライブです。

真空管アンプのような歪み特性を持ちながら、豊かな中域とタイトな低域、そして明るい高域を持ち、幅広いプレイに対応出来ます。

スーパードライバー(SD-1W)

30年以上のロングセラーを誇るオーバードライブSD-1を特別にカスタマイズした技 WAZA CRAFTモデル。

SD-1の特徴に加えパワフルかつピッキング・ニュアンスを忠実に反映するワイドレンジ・サウンドを得られます。

スタンダード(SD-1従来サウンド)とカスタム(技 WAZA CRAFTサウンド)の2種類のキャラクターを切り替えできるモード・スイッチが搭載されており、1台で2種類のサウンドが得られるのも魅力的です。

オーバードライブ/ディストーション(OS-2)

独立した2系統の歪み回路を1台に凝縮したモデル。ペダル内部で並列に接続されたオーバードライブとディストーションのキャラクターをCOLORコントロールにより自在にブレンドすることが出来ます。

ブルースドライバー(Blues Driver)

ブルースドライバー(BD-2)

ブルース・ミュージックが持つ抑揚感をイメージして名付けられたモデル。

真空管アンプのようなドライブ・サウンドが得られ、鋭くピッキングした際に響く美しい倍音やアタック感はもちろん、オーバードライブサウンドから軽やかなクリーントーンまでコントロールできます。

ブルースドライバー(BD-2W)

BD-2を特別にカスタマイズした技 WAZA CRAFTモデル。

BD-2の特徴に加え、繊細なピッキング・ニュアンスに反応する図太く粘りのあるサウンドが得られます。

スタンダード(BD-2従来サウンド)とカスタム(技 WAZA CRAFTサウンド)の2種類のキャラクターを切り替えできるモード・スイッチが搭載されており、1台で2種類のサウンドが得られるのも魅力的です。

ディストーション(Distortion)

ディストーション(DS-1)

1978年にBOSS初のディストーションとして登場したDS-1。現⾏BOSSコンパクトの中でも多くのギタリストに愛用されているロングセラー・モデル。

粗くエッジの効いたアタックにより歪ませても音が潰れすぎず、ギターやピックアップの違い、奏法等によって⾳⾊が素直に反応してくれる表現⼒の⾼いディストーションです。

ディストーション(DS-1X)

BOSSの独自技術であるMDPテクノロジーを採用したディストーション。

繊細なクランチからハイゲインまで幅広いサウンドを作り出すことが可能で、激しく歪ませた場合でもノイズレスで最適なサウンドが得られるようにチューニングされているモデルです。

ターボ・ディストーション(DS-2)

激しくソリッドなサウンドを特長とするディストーション。

DISTの調整でパワフルでハイゲインなサウンドが得られます。また2種類のTURBOモードが搭載され、TURBOⅠ(ハードでありながらキメ細やかなサウンド)とTURBOⅡ(ユニークなミッド・ブースト・サウンド)の選択が可能です。

メガ・ディストーション(MD-2)

極限まで深く太く歪むハイゲイン・ディストーション。

深い歪みながらもピッキングのニュアンスを失わないハイゲイン・サウンドが得られます。

メタル(Metal)

メタル・ゾーン(MT-2)

ハイゲイン・ディストーションとして、累計で100万台以上のセールスを記録した世界で愛されるモデル。

伸びやかなサステインと太くタイトな歪みにより、ヘビーなバッキングから存在感のあるリードまで、多彩なディストーション・サウンドが得られます。

メタル・ゾーン(MT-2W)

世界でスーパーヒットしてメタル・ゾーンを特別にカスタマイズした技 WAZA CRAFTモデル。

MT-2の特徴に加え、広い音域とダイナミクス、タイトな低域を兼ね合わせたハイゲイン・サウンドが得られます。

メタル・コア(ML-2)

重厚で攻撃的なサウンドを生み出すディストーション。

LOW/HIGH独立したEQでシャープな高域とタイトな低域のコントロールが可能。激しいディストーションでも音の輪郭があり高速リフでもコード感を表現できます。

ヘヴィ・メタル(HM-2W)

生産終了となったメタル・ディストーション(HM-2)が、技 WAZA CRAFTシリーズで復活しました。

パワフルでハイゲインなサウンド。激しく攻撃的で、まさに「極上の歪み」が得られます。

ファズ(Fazz)

ファズ(FZ-5)

モデルチェンジを重ねたBOSSのファズ。ビンテージ・ファズの特徴を再現しています。

3タイプのファズ・サウンドが1台に集約されており、Fモード(低音弦の飽和感に加えプレーン弦でほどよくマイルドに歪むサウンド)、Mモード(最初期の歪み系モデルのダーティーなサウンド)、Oモード(オクターブ上の音を付加したかのような独特のサウンド)をノブで簡単に切り替えできます。

ファズ(FZ-1W)

BOSSのファズを特別にカスタマイズした技 WAZA CRAFTモデル。

ヴィンテージ・ファズ特有のきらびやかなサウンドと、豊かなサステインが得られます。モード・スイッチにより、Vモード(きらびやかなヴィンテージ・ファズ・サウンド)とMモード(豊かな中低域が特徴のモダン・ファズ・サウンド)の切り替えが可能です。

最後に

BOSSの歪みエフェクターの特徴と現在のラインナップをチェックしていきました。「OD-1」から始まったBOSSの歪みエフェクターは世界中で愛され、また手ごろな価格帯によりビギナーでも入手しやすいのが魅力です。

エフェクターを検討している人は、ぜひBOSSのエフェィターをチェックしてみてください。

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