エピフォン(Epiphone)はアメリカのギターブランドで、現在は有名なギターブランド「ギブソン(Gibson)」の傘下」として、レスポールなどのギブソンモデルを比較的安価に販売しています。
しかし、決してギブソンの「廉価版」では片づけられない、非常に魅力的なブランドでもあります。
エピフォンとは?
エピフォンの歴史は非常に古く、おおよそ20世紀初頭にバイオリンやマンドリンなどを製作する工房の頃までさかのぼります。
そこから1928年に社名が「エピフォン」となりギター製作がはじまります。1957年にはギブソンに買収され、エピフォンのギターはギブソンの工場で製造されることになりました。
現在は生産拠点を日本及びアジア諸国に移し、ギブソンの低価格ブランドも担っています。エピフォンはギブソンに引けを取らない歴史があります。
エピフォンのレスポール 特徴
本物のレスポールが手ごろに買える
ギブソン傘下のエピフォンは、ギブソン以外で唯一”レスポール”の商標を使用できます。つまりエピフォンは「本物のレスポール」なんです。
ヘッドにはしっかりとギブソンと同じ「Les Paul」のロゴが入っています。
ギブソンの低価格ブランドとしてレスポールを販売しているエピフォンだと、レスポールがギブソンよりも手ごろな価格で購入できます。レスポール・スタンダードだと、ギブソンだと約20万円に対しエピフォンは約5万円と、手が届きやすい価格です。
品質は悪くないのか?
エピフォンは以前はギターの設計・製作を行っていたブランドであり、今はギブソン傘下としてギブソン技術も取り入れられたモデルをラインナップしています。よってエピフォン・ブランドとしての技術力は十分と言えます。
ではなぜ安いのか?何が違うのか?
ギブソンは生産工場がアメリカ国内なのに対し、エピフォンは中国・韓国・インドネシアといったアジアで生産しています。またピックアップなどはギブソンよりも安価なパーツを採用しています。それらの企業努力により低価格でレスポールを販売できていると思います。
ただし耐久性や音質などは決して悪くなく、ライブやレコーディングで長い間の使用に耐えられる品質と言えます。中級~上級のギタリストからするとギブソンと比較して音が劣ると感じることもありますが、特徴の違いと言ってもよいレベルと考えます。
ギブソンの伝統を受け継ぐピックアップ
ギブソンの伝統と技術を受け継いだピックアップを搭載し、ギブソンにほ引けを取らないサウンドが得られます。
- ProBucker:ハムバッカー、ギブソン工場で世界初のハムバッカーと同じ部品を使用しており、ヴィンテージ“PAF”に引けを取らないサウンド
- P-90 PRO:ギブソンの伝説的なシングルコイル・ピックアップ“P-90”を完璧に再現
エピフォン独自の「LockTone」ブリッジ
通常のチューン・O・マチックの機能に加え、弦交換の時にブリッジが外れないロック機構が内蔵されています。これにより弦交換がスムーズになり、「部品をうっかり落としてボディに傷が!」なんて心配もなくなります。
またサスティーンが得られる効果もあります。
エピフォン レスポールのおすすめモデル
Les Paul Custom(レスポール・カスタム)
ギブソン・レスポールのハイエンドモデルを忠実に再現しています。
ボディはマホガニー、フィンガーボードはエボニーと、ギブソンと同じ材質を採用しており、ギブソンに引けを取らない高級感と品質を備えながら、モデルによっては10万円以下で購入できるのが魅力です。
Les Paul Standard(レスポール・スタンダード)
ギブソンのレスポール・スタンダードを忠実に再現しています。
多彩なボディカラーをラインナップしており、サンバーストもギブソンと同じく美しい仕上がりです。
Les Paul Studio(レスポール・スタジオ)
ギブソンのレスポールの中でも安価な価格設定のスタジオ。
ボディ表面の縁取りがないスタイリッシュな外観が特徴のこのモデル、エピフォンではレスポールでありながら信じられないコストパフォーマンスを実現しています。
Les Paul Classic(レスポール・クラシック)
60年代初期の往年のレスポールをベースにしたクラシックを、エピフォンによって再現されています。
特徴的なオープンタイプのゼブラ・ハムバッカーは、ギブソンの技術をエピフォンにて再現したピックアップAlnico Classic PROを搭載するなど、サウンド面でも満足できる仕様です。
入門セットですぐにギターを始められる
エピフォンのレスポールは、アンプ、シールド、チューナーなどギターを始める為に必要なものが全てそろった初心者セットが販売されています。
コスパに優れるエピフォンのレスポールが、更にお得に購入できるものうれしいですね。
最後に
ギブソンのレスポールに引けを取らない品質を持つエピフォンのレスポール。やはり手ごろな価格で本物のレスポールを手にできるのが最大の魅力ですね。
- アジア工場生産、安価なパーツ採用などの企業努力で高いコストパフォーマンスを実現
- ギブソン技術を継承したピックアップ
- ギブソンと同じ木材を使用するなど、耐久性や品質は決して悪くない
これからギターを始める人や、セカンドギターを持ちたい人などには、非常におすすめです。また長くギターを続ける人にとっても、まずはエピフォンから入って、テクニックが上がったらお気に入りのギブソンを探すのも悪くないです。
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